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2019.05.30

「誰かの課題解決をすることが、自己成長への1番の近道」23歳が海外ボランティアに奮闘する本当の理由

ともあき

カンボジアのジャパンハートこども医療センターの給食センター設立

こいしはら みか

割烹料理店での経験からPTSDを発症し、一時期は包丁が持てず、飲食店にも出かけられない、友人にも会えない状況で生活を送っていたともあきさん。

約1年半の闘病生活の後にカンボジアに渡り、現在は未経験の事業の立ち上げに奮闘中だとか。

「なんとなくは生きていない」と語る彼の考え方や、ボランティアに奮闘している理由を聞いてみると、23歳には到底思えないほどに客観的に自分を捉える力が長けていることを感じました。

「もっと自分を客観視出来るようになりたい」と思ったことがある方に必見の内容です。

変えられない現状を受け止め、自分の手札を増やすことに注力する

ーー今日はよろしくお願いします! この間ともあきさんのツイートを見て驚いたんですが、寮でコウモリと住んでるとか……本当ですか? 大丈夫なんですか?

ははは(笑) 僕は今、カンボジアでボランティアをしているジャパンハートという団体の男子寮に住んでます。ボランティアには2018年6月25日から1年赴任しています。もうすぐ1年経ちますね。

ちなみにジャパンハートは、「医療の届かないところに医療を届ける」をミッションに掲げる団体で、現在はミャンマー、カンボジア、ラオス、日本を拠点にしています。

具体的には、診察や手術、治療等を無償で提供しています。

カンボジアの男子寮は、屋根はあるけど天井はないんですよね(笑) だから、隙間からコウモリとかネズミとかがバンバン入ってきて一緒に住んでるんです。

やっぱ関西人やから、最初の頃はこの状況に1人でめっちゃ突っ込んでましたよ。「おま、近い! 近い!!」みたいな感じで(笑)

本当に近かったんだろうなと一発で伝わる迫真の顔

でも、今は慣れちゃいましたね。たぶん、数でいえば人間よりコウモリの方が多いし、ネズミのが多いし。その中に住まわしてもろてるんですよ。だから共存せなあかんですよ。

ーー(それにしてもタフ過ぎでは……?!)乗っけからすごいお話をありがとうございます!

今日はともあきさんに、ボランティアへ奮闘している理由をお伺いしていきたいです。

ジャパンハートでは、どんな活動をされているんですか?

僕の任期は、一応2019年6月26日までなんです。現在は主に“栄養管理部”という部署で小児がんの子ども向けの給食事業の立ち上げをやってます。それ以降は、プノンペンで飲食店を立ち上げて店長をしながら、ジャパンハートには何らかの形で協力していこうと思ってます。

ーー下世話なことをお尋ねしますが、ボランティアってことは、今説明いただいた全てを無給でやってるんですか……?

そうですね。僕はボランティアで特別な手当ても無くやってます。

ーー手当なしで働くって、さすがに大変じゃないですか?

そんなこともないです。

今の時代の流れとして、お金を目的に働く時代から、やりがいやミッションをベースに働く時代に変わってきていると思ってるんですよね。特に、若い世代はお金よりも経験や体験を重要視する人が今後も増えていくんじゃないですかね。

例えば、みかんぬさんは今オンラインサロンに入ってますよね。

ボランティアって、オンラインサロンに入って手を動かすことにすごく近いと思っていて

オンラインサロンは、月額費を参加者側が払って参加してますよね。しかも、その中でプロジェクトを持つこともある。もはや仕事みたいな活動をしているって聞きます。その辺はみかんぬさんの方が詳しいかな。

ーー確かに、私は月額費を払ってオンラインサロンの箕輪編集室に所属してます。サロン内では、有料の記事を執筆させてもらったり、企業からの外部案件に関わらせてもらったりしてます。こういう経験って、この年齢で自分だけでやろうとするとなかなか出来ないんですよね。

まさにそうなんです。単純にスキルも実績も特にない人が、お金目的で働いても活躍の場は限られますからね。人の縁も事の縁も一緒やから、やりがいや、ミッションベースで働いて、たくさんの人と縁がつながればその先もあるんじゃないかと。

ーー(23歳の言葉とは思えない……)自分のできることとできないことの見極めがすごいですね。その考え方になったのはいつからですか?

基本的にずっとでしたね。僕は目の前にある現状は、自分では変えられないから全部許容しようと思ってて。そん中で誰が何をやるのが最善なのかしか考えないですね。

だって、しゃーなくないですか? 悩んでもどうにもならないなら、策のバリエーションをどんだけ自分の手札に出来るかが大事だと思ってて。

例えば、カンボジアって思い通りにいかないことめちゃくちゃいっぱいあるんですよ。

その中でも、「Aの作業は進行が間に合わないけど、Bの作業でその遅れをカバー出来たら大丈夫。」っていうのを考えてます。逆にそうやって手札を増やすために、自分自身で「今どんな仕事が動いてるのか」とか「今自分は何をどこまでやっているのか」とかはめっちゃ管理してます。

ジャパンハートではこういう経験を常にしているので、最速で成長できてると思います。

自信がないから、ゼロから努力する

ーー自分で自分を管理……どういうことですか?

例えば、ミスが起こったとします。それがどのくらいの大きさのミスなのかってすぐに把握したいじゃないですか。

ミスが起こって、わたってる橋が橋のままなのか、棒になるのか糸になるのかどうなるのかって。

だから、こうやってタスク全部上げといて、どうやるかとかいつやるかとかいつまでにやるのかをリストに貯めるんですね。

ほんま僕、全然自分に自信ないんですよ。だから、こうしとかないと安心しなくて。

見せてもらったリストが本格的で、取材者の頭は処理能力の限界を超えました

ーー傍から見てるだけだと自信がないようには見えないです!

めっちゃ自信ないですね。そもそも、自分は特別何かができる人ではないと思ってるんですよ。

でも、自信がないからこそゼロから努力できるんです。ジャパンハートの活動を知ってもらうために講演会をやろうって決めたとき、初めてプレゼンの勉強と練習をしました。1ヶ月間毎日自分がプレゼンしてる動画を自分で撮って、自分でレビューして。そしたら資料作りも上手くなりましたね。

自信がないから努力できるのは、ちょっと僕自分の強みかなと思ってて。

ゼロから努力できるし、常に謙虚でいられるし、そこはちょっと自信あるところかもしれません。

ーーああ、悪い意味で自信ないって思ってないんですね。

さっきの許容の話もですけど、自信ないことすらも悲観しないんですよ。

自信ないっていう現状があるだけで、じゃあそれをどうやったら改善できるかしか考えない。

今って人に聞いたら教えてもらえるし、YouTubeの動画もあるし、人並みくらいまでなら出来るじゃないですか。それならまずそこまで持ってってからですよね。

自分のメリットを最大化しつつ、1番価値提供が出来る場所にコミットする

ーーぶっちゃけ、ともあきさんをそこまでコミットさせるジャパンハートの魅力ってなんですか?

僕、自分が「価値提供できていること」を肌で感じられる瞬間ってめっちゃ嬉しいんです。

ジャパンハートでは、講演会をすることで団体を応援してくれる人が増えていたり、事業立ち上げに向けての資金調達をしたり、一から建設を勉強して設計図を書いたりしてきて。
その中で少しずつ成果も上がっているので、人のためになっていること感じまくってるんですよね。自分が今、「誰かのためになっている・価値提供できている」と1番感じるのがジャパンハートで自分が立ち上げた事業なので、それを軸にしてこの先も色んな事をしたいなと思いますね。

ーーそこまで誰かのためにと思って出来るのはすごいですね。

すごくないですよ。これって自分のためでもあるんです。生きてるとみんなそう思うと思ってるんですが、ボランティアだとしても、その活動の中で自分自身のメリットを最大化しようと常に動く。

ーーどういうことですか??

ボランティアって与えるより与えられることのほうが大きい。ってか、受け取るもののほうが多い気がしてるんですよね。そもそも自分自身の再起のためにボランティアしてますし。

今、人生で初めてボランティアをやってるんですけどね。僕自身も普通に、ボランティアなんてありえないって思ってるんですよ。でもやるって決めたら、それをどんだけ上手くやるか、それをやることでどんだけ自分が成長するかしか考えないですよ。

ちょっとこれは極端ですが、逆にお金もらって仕事していると、それが物差しにもなってしまって、「自分はナンボやと価値づけされる」ことにもなるなあって思いますね。まあ若いうちの苦労は買ってでもした方が良いって言うじゃないですか(笑)

自分のことで悩むより、人のことで悩んだほうが成長する

ーー価値提供するって、具体的にどういうことですか?

例えば組織にいると、この仕組みどうなん?っていう課題がめっちゃあるじゃないですか。それを上手く解決していきたいんですよね。課題があるって、やりがいがあるってこととイコールだと思っていて。

ジャパンハートでいえば、活動自体めちゃくちゃ良いじゃないですか。実際、評価され始めているし。利益受ける人はめちゃくちゃ良いこと受けてる。

ただ、中の人が疲弊してしまったり、頑張りたい人が頑張りやすくない環境になってしまったりしている部分も少なからずあるんですよね。だからこそ、こういう現状は少しずつでも良いので改善していきたいと考えています。もちろん、僕が全てをやっていけるわけではないんですが。

ーーすごい。課題は見つけた瞬間から、自分が解決すべきものになるんですか? 見過ごさない?

基本的にはそうですね。見過ごせない。

ーー私は、この問題は私にはまだ出来ないとか、どう対処すればいいかわからないとかで見過ごしがちです。どうして全部自分事に出来るんですか?

それってたぶん、しなくていいことなんですよ。出来ないことでも、やらなあかんことだったらやるじゃないですか。だから、できないって思ってることが勿体ない。しなくていいことって思ったらいいんです。そしたらネガティブな要素が減って、心の負担にならなくなるでしょ。それで、自分の課題に集中する。

ーー自分の課題に集中する。

1年間ジャパンハートで色んなことをして、肩書ってホンマに関係ないなと思ってるんですよね。

なんか課題を感じたら、その課題を感じたやつが一番走れる立場になると思うんですよ。それが医者や看護師の領域でも関係ない。そうやって僕は課題に向かって常に走っていきたいなって思ってて。

今後僕が取り組みたい課題は沢山ありますが、ジャパンハートが大好きなんで、何か自分が価値提供できるところがあれば全力でやりたいですね。

それにジャパンハートでの経験は、今後の自分の人生にも必ず活かせると思ってます。

ーーボランティアとして組織の課題解決をすることで自分も成長できるという話があったんですが、それはどういうことですか?

そこでボランティア云々って関係なくて、ただ自分がお金もらってないって現状があるだけなんです。その上で、人ってたぶん、自分のことで悩むより、人のことで悩んだほうが成長するんですよ。自分のことで悩んでても、どうにもなんないんですよね。

ーー人のためにやってるけど、自分のためってことですか?

そう。自分の中の問題って、あんまり自分でわかんないんですよ。

例えば、さっき「自信がないようには見えない」って言ってもらったみたいに、自分が思ってる自分と外から見られてる自分ってズレがあるんですよね。

その時に主観で自分だけをみていると、外からみたら改善したほうが良い自分の問題点になかなか気付けない。それを解決しようとするなら、客観的に誰かの問題を解決していく中で自分の問題点に気付いて、それを改善していくことが自己成長への1番の近道かなって思ったんです。

ーーそれ、大事ですね!!

でしょ? これ、やりましょう?

あと、こう言ったら変かもしれないけど。僕、人に向かって「ジャパンハートってめっちゃいいんです! 」って講演会をするじゃないですか。それを120%自分が腹落ちして言えないと嫌なんですよ。常にそう言えるように、自分で自分がそう感じられている状態まで持っていこうっていうか。

ーー自分が本当に良いと思っているものを広めたい?

そうそう。しかも、もっと良いと思いたい。ジャパンハートがめっちゃ好きやし、本当にいいことをしている。このめっちゃ好きな団体のちょっとでも嫌いなところはめっちゃ好きになれるように改善せなあかんのですよね。

自己成長していくためには、「自分が1番価値提供が出来ている」と感じられる場所での課題解決に全力になることで、自分自身を客観的に捉え直すことだと教えてくれたともあきさん。

ともあきさんのようなやりがいベースの働き方は、これからの時代に増えていくことになるのではないでしょうか。

そんなともあきさんが現在1番コミットしている給食事業では、がんと闘う子どもたちに提供する食事の資金を集めるために、クラウドファンディングを5月末まで実施中です!

ご自身の自己成長への決意として、まずはこの一歩から。
ともあきさんの課題解決を応援する気持ちを、クラウドファンディングで伝えてみてはいかがでしょうか。

頑張っている方を支援することで、その熱量を身近に感じ、私自身もより奮い立つ気持ちになれました。

人との関わりの中にいる自分を知り、受け入れて捉え直していく。

この記事を読んでいただいた皆さんも、是非一緒に実践していきましょう。

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