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2019.05.30

「寂しい日も楽しめる日にしてほしい」添い寝サービス“rainy”代表ハルキさんの願い

ヤマネハルキ

島根県出雲市生まれ。添い寝サービス「rainy」創始者

青紫蘇

長野出身横浜在住、元風俗嬢webライター

終始素敵な笑顔で取材に応じてくれたヤマネハルキさん。彼が代表を務める添い寝サービス“rainy”は、昨年2018年5月のクラウドファンディングでも話題に。

彼自身、辛い経験や寂しい気持ちがあるからこそ「誰かそばに居てほしい」、「添い寝してくれる存在がほしい」という希望を叶える事業を立ち上げました。

今回は、「元風俗嬢」という立場の私(青紫蘇)が、代表・ハルキさんに添い寝サービスの内容や“rainy”の込められている思いについてお伺いしました。

(聞き手:青紫蘇)

“rainy”代表・ハルキさんは、現役慶應大学生

--今日はお時間頂きありがとうございます。

早速ですが、ハルキさんはまだ大学生とお伺いしたんですが……?

ハルキ:はい。慶應義塾大学商学部の4年生ですが、現在は休学しています。学年でいうと、今年新卒の年代ですね。

--なるほど。休学中ということは、現在“rainy”に注力しているということでしょうか?

ハルキ:そうですね。今は“rainy”に力を注いで頑張っています!

--“rainy”の立ち上げっていつ頃だったんですか?

ハルキ:最初は、2018年5月にクラウドファンディングで始めて、同年10月に試験的始動、2019年2月から新しいキャストをお迎えして本格始動をはじめました。

ちょうど今日(2019年5月12日)で、“rainy”本格始動3ヶ月になります。

--そうなんですね! おめでとうございます。

実は以前からハルキさんのことを知っていて、「添い寝サービス」という斬新で今までにない事業を立ち上げるなんてすごいなって思っていたんですが、どうして“rainy”を作ろうと思ったんですか?

ハルキ:僕自身すでに両親を亡くしていて辛い経験が多かったんですが、僕以外の人も周りが知らないだけで、辛くて寂しいと感じている人が多いんですよ。

でも気軽に家族や友達に言えないって人がほとんどで。どうしようもなく寂しく感じる日のために、彼らを全肯定してあげる存在を作ろうと思って、“rainy”を始めました。

あと、これはお話して無かったと思うんですが、実はホストの経験がありまして……。

ホストの経験も、“rainy”立ち上げのきっかけにひとつなんですよね

--ホストの経験があるのは知らなかったです! たしかに、ハルキさん素敵な笑顔なのでホストとか似合いそうですね。

ホストはどれくらいの期間やっていたんですか?

ハルキ:ホストクラブには半年間働いていました。この半年間の中で、人間の寂しい部分とか人間臭いところをたくさん見ましたね。

--たしかに。私は風俗嬢とキャバクラ嬢の経験があるのでよく分かるんですが、夜の世界って人間の汚い部分が浮き彫りになりますよね。

昼間はどんなに素敵な人でも、夜の世界にいると途端に闇深い部分を容赦なく見せますからね〜。

ハルキ:そうなんですよ。でも僕はそういう人間臭い部分も好きだなって思っていて、人間臭いところも含めてその人じゃないですか? 人間のネガティブな部分を含めて肯定してくれる存在がいれば、きっと寂しくて不安な日も楽しくなるんじゃないかなって思ったんですよね。

“rainy”と名付けた由来とは

--ちなみに“rainy”って、直訳すると「雨の」や「雨模様の」って意味になるんですが、どうして“rainy”って名前にしたんですか?

ハルキ:人が下を向いてしまったりいろんなことが嫌いになるときって、雨の日が多いじゃないですか? だから、雨の日は嫌な日の象徴みたいなところもあって。

でも、雨を好きになれたら寂しい日や気分が下がっている日も好きになれるんじゃないかなって思ったんです。

絶対に無くなる気持ちじゃないからこそ、寂しさも楽しめたらいいなという願いから“rainy”と名付けました。

--たしかに、雨の日ってどうしても気分が沈んじゃうので私もあまり好きじゃないですね。

だからこそ、雨の日が好きになれたらいいなっていう願いはとても素敵なことだと思います!

「サービス」だからこそ作れる関係性

--現在“rainy”では、何名のスタッフさんが活躍しているんですか?

ハルキ:今は13名のスタッフが在籍しています。

男女比は半々で、お客様の男女比も同じくらい半々ですね。

学業や本業の傍ら活躍しているスタッフもいれば、“rainy”一本で頑張ってくれているスタッフもいますね。

--ちなみにお話できる範囲で大丈夫なんですが、“rainy”を利用しているお客様はどういった方が多いんですか?

ハルキ:そうですね、本当に多種多様でいろいろなお客様が多いですね。

僕らはお客様のことを「フレンズ」と呼んでいるんですが、フレンズの中には鬱を抱えていて休職中の人もいたり、逆に特別大きな悩みは無いけど気分転換として利用してくれている方もいますね。

--気分転換で利用してもらえるのは本当に嬉しいことですね!

「添い寝サービス」と聞いて驚いたのが、「添い寝」でサービスが成り立っていることだったんですよね。

私は風俗嬢として身体の関係ありきのサービスを提供していたので、「本当に添い寝でみんな満足しているの?」って最初は疑問に思っちゃいましたね。

ハルキ:それはみなさん口を揃えて言いますね。

風俗業のような身体の関係ありきのサービスももちろん大切だし意味のあるものだと思うんですが、僕らがやっている「添い寝サービス」は身体ではなく心を求めているシステム。

なので、身体を満たすよりは心を満たしたい人が使っていますね。

人って無性に安心したいときや誰でもいいから褒めてほしい、肯定してほしいときってあるじゃないですか?

「寂しいから電話したい」、「とにかく自分を褒めてほしい」、そんな願いを叶えてくれる「都合のいい存在」を“rainy”では提供しています。

あと、特に女性客や女性キャストは男性と二人きりになるのが不安・危険だと感じることもあるので、接客の際は録音と心拍数を記録して管理しています。

録音をしておけばトラブルが起きそうなときに「録音しているからやめて!」と抑止になりますし、心拍数に変化があれば録音を確認するようにして対策しています。

--そこまで徹底して管理しているなら、女性も気軽に“rainy”を利用できそうですね!

特に、毎日仕事ばかりでなかなか弱音を吐けない人にとって、「添い寝サービス」が心の支えになってくれるでしょう。

第三者がそばにいるのが当たり前になる未来

--最後に、“rainy”のことや個人のことでもいいんですが、ハルキさんの夢や目標ってなんでしょうか?

ハルキ:やっぱり、これからもっと“rainy”を広めていろんな人に届けていきたいですね。

“rainy”を広めていくことで何が面白いかというと、第三者がそばにいるのが当たり前の未来が想像できるんですよ。

人間、特定の社会で生活していると毎日視野が狭くなっていくじゃないですか? でも、アイドルや女優、俳優、アニメキャラなど憧れる存在がそばにいるだけで毎日がとても楽しくなると思うんです。そんな憧れる存在に、毎日「おはよう」と「おやすみ」が言えて気軽に愚痴が吐ける。そんな素敵な存在を“rainy”で見つけられたらいいなーと思いますね。

頼れる第三者がそばにいるって、「サービス」だからこそ実現すること。近づき過ぎずちょうどいい距離感は、「サービス」だから作れる関係性だと思っています。

(左:青紫蘇(聞き手・書き手)、右:ヤマネハルキさん)

--近づき過ぎると欲深くなるからこそ、ちょうどいい距離感を叶えてくれる“rainy”は今後もっとたくさんの人に愛されるサービスになりそうですね!

素敵な笑顔で人を元気にする力を持っているハルキさんをはじめ、人に寄り添いたくさんの癒しを与えているキャストさんとお話したい方は、ぜひrainy公式ページをチェックしてみてください。

rainy公式:https://rain-y.com/

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