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2019.07.30

マルチ・ポテンシャライトの複業術 幸福度を上げる複業とは? ーふるさと兼業 藤田和也さん

藤田 和也

地域へ貢献したいという気持ちから複業としてふるさと兼業へ関わる。

チームランサー

新しい働き方を応援するチームビルディングサービス。

この記事は、フリーランサーやパラレルワーカーのための チーム支援プラットフォームサービス「チームランサー」からの転載記事です

藤田 和也
1984年生まれ、秋田県出身。平日は会社員として働きながら、地域へ貢献したいという気持ちから複業としてふるさと兼業へ関わる。現在は首都圏プロモーションチームとしてオフラインイベントやオンラインサロン(https://camp-fire.jp/projects/view/82797)でのイベントを企画・運営中。趣味はディズニーで年間パスポートも保持。
チームランサーの藤田さんのページ
パラレルキャリア準備室

ふるさと兼業の活動を通して、「人生全体の幸福度が上がった」と語る藤田さん。色々な仕事や部署を経験されたそうですが、ひとつのスキルに秀でたスペシャリストではなく、どちらかというとゼネラリストであったそう。そんな藤田さんに、ゼネラリストもとい「マルチ・ポテンシャライト」としての複業スタイルやチーム力を発揮するコツをお伺いしました。

器用貧乏”は強みである。マルチ・ポテンシャライトとしての「複業」

――藤田さまは現在、複業として「ふるさと兼業」のお仕事をされているとのことですが、複業をはじめたきっかけはありますか?

もともと「地元の秋田県に貢献したい」と思っていたのですが、20代のうちは仕事と生活に精一杯で、地元を考える機会や余裕は全くありませんでした。具体的に考え始めたのは30代になってからで、「地元に貢献できそうな取り組みはないか?」と探していた際に、ちょうどふるさと兼業がメンバーを募集していたことがきっかけですね。現在は「日本の地域全体」という広い括りで活動していますが、間接的に秋田にも貢献できているのかなと思っています。

――なるほど。藤田さんはどのような活動をされているのですか?

ふるさと兼業では「首都圏プロモーションチーム」に所属していて、主にイベントの運営を担当しています。ふるさと兼業を知っていただくためのイベントや、ふるさと兼業のオンラインサロン向けのイベントを開催していますね。今年は既に2回、オフラインのイベントを開催しました。

――イベントのレポート記事も拝見しました。とても盛り上がってらっしゃいましたね! 本業でも、プロモーション・イベント運営のようなお仕事をされていたのですか?

いえ、全くの別分野です。本業ではIT企業でコンサルタントをしていて、これまでプロモーションやイベント運営に関わったことはありません。強いて言うなら、「飲み会の幹事」くらいでしょうか(笑)

ふるさと兼業首都圏プロモーションチームによる初のオフラインイベント、「複業×地域 Lab vol.1 ~どうする!?複業はじめのいっぽ~」の様子

これまで、営業やカスタマーサポート、経理や総務を経験してきましたが、その中で「スペシャリスト・一流」にはなれませんでした。大体のことは6-7割までこなせるけど、その分野のトップにはなれない。いわゆるゼネラリストであったり、器用貧乏なタイプですね。かつてはこのような器用貧乏をマイナスに捉えていたのですが、「マルチ・ポテンシャライト」という書籍・考え方に出会い、器用貧乏さをポジティブに捉えるようになりました。

僕は興味のあることに都度取り組んできた、マルチ・ポテンシャライトであった」ということに気付いたのです。それからは自分の器用貧乏さを強みと考えるようになりました。様々な経験を積むと、その経験を生かして新しいことにも挑戦しやすかったり、新しい何かを生み出せることが多いと考えています。実際、マルチ・ポテンシャライトであることは、複業にも活きていると感じています。(実現できるかできないかは別として)新しいアイデアも出てきやすいですしね。特にふるさと兼業は立ち上げのフェーズということもあり、直接的ではないにしろ、器用貧乏で良く言われる要領の良さだったり、飲み込みの早さだったりは、随所に活きていると思います。

コミュニケーションは、オンラインが主。全員複業のチームが実践する、連携のコツとは?

首都圏プロモーションチームによるミーティングの様子

――藤田さんがご所属の「首都圏プロモーションチーム」は、どのようなチーム構成で活動されているのですか?

僕の所属する「首都圏プロモーションチーム」は、4名で活動しています。そのうち、僕を含め2人がイベントチームとして活動、他の2名が広報チームという構成です。メンバーは全員、複業として参加しているので、僕を含めて各自が本業の合間に活動しています。コミュニケーションはslack(オンラインツール)を主として使っていますね。

――なるほど! オンラインでのコミュニケーションが主、とのことですが、対面とはまた違った難しさがあると思います。メンバーとやり取りする際、何か気を付けていることはありますか?

メールやメッセージをできる限り早くレスポンスするように心がけています。僕もそうですが、メンバーは本業の合間に活動しているので、いつでも連絡が返せるわけではありません。ですので、齟齬が生まれないように分からないことはちゃんと聞くことも大事だと思います。オンラインだと相手の感情や話そうとするタイミングなどが全く分からないので、言い回しや文面の柔らかさなどに気を付けています。

――基本的な丁寧さや気遣いこそ、実は一番重要なのかもしれませんね。オンラインを中心として仕事をするにあたって、チーム内でのタスク・仕事の割り振りはどのようにされているのでしょうか?

毎月、メンバー全員でオンラインミーティングを行い、そこで進捗の共有や次の月にすべきことなどを話し合っています。大きな目標は全員でブレスト・共有して、細かいところはきっちり割り振らず、各自で考えて取り組んでいます。自分の好きなことや得意なことで、うまく協力している感じですね。

僕は勢いで突き進むタイプなのですが、もう1人のメンバーは分析が好きなので、僕のアイデアを具体的なフローに落とし込んでくれています。「これをやりたいのであれば、こういう目標が必要だよね」とか、「イベントの人数はこのくらい集めましょう」とか。このような感じで上手く分担して活動していますね。

――それぞれの得意なスキルや、好きなことを上手く組み合わせているのですね! 対面のコミュニケーションが少なくても、チームの連携がとても高いように感じます。メンバーの方々はもともと初対面だったと思うのですが、チーム作りの際に工夫したことなどあれば教えてください。

対面のコミュニケーションが少なくても、チームの連携がとても高いように感じます。メンバーの方々はもともと初対面だったと思うのですが、チーム作りの際に工夫したことなどあれば教えてください。

そうですね。全員が初対面でしたので、最初の目線合わせといいますか、チームビルディングはとても重要だったと思います。僕が参加したふるさと兼業のプロジェクトはゼロイチのような新規立ち上げでしたので、「そもそも何を目指すのか、どういう活動が必要なのか」の共有に2か月ほどかかりました。今よりも、オンラインミーティングを頻繁に行ったりもしていて。でも、この時にしっかり目標を共有していたからこそ、現在はオンラインだけでうまく連携できるのだと思います。どのチームにも言えることですが、最初の「チーム作り」を、いかにしっかり行うかはとても大事でしょうね。特に、期間限定のプロジェクトですと、スピーディなチームビルディングが重要になってくると思います。

――メンバーの目線をしっかり揃えておくことで、活動の連携も取りやすくなるのですね! 複業をしていて、チームで活動するメリットなどがあれば教えてください。

メンバーの経験やスキルを活かした新しい視点や創造的なアイデアが得られることは、チームの大きなメリットだと思います。さらに言えば、メンバー同士の関係がフラットであれば、より良いチームになるのではないでしょうか。僕のチームは自由にディスカッションできる関係ですので、新たな視点や創造的なアイデアが出てきやすいと感じています! これは個人の活動だと得られない、チーム活動のメリットですね。

複業こそ、好きなことで。「本業と関係なくても、人生の幸福度が上がった」

――メンバーの方々はどのようなきっかけでふるさと兼業を始められたのでしょうか?

きっかけはさまざまだと思います。「成長したい」、「色々な働き方を広げたい」という思いから始めた方もいれば、僕みたいに「地域に貢献したい」という方もいます。

ただ、自分が好きなことや興味のあることがきっかけである点は共通しています。僕たちのチームメンバーに限らず、複業をされている方の多くは、気になることの“点”を持っているように感じますね。そういった“点”を持つ人は、複業を通して好きなことや興味のあることに取り組むと自発的に動いていけると思います。

――確かに! そう考えると、「複業始めたいな」と思った際に、必ずしも「今自分がやっている仕事」を起点とする必要はないのかもしれませんね。

全くないと思います。本当に、複業は自分の好きなことでいいと思いますね。好きなこと起点で始めるからこそ、チームも作りやすく、上手く活動できると思います。

儲かる・儲からないは別として、好きなことで何かに関わろうとする人は僕の周りにも多いです。「副収入を得る」ことよりも、「自分はどう生きていきたいか」を重要視する人が多くなってきたように感じます。こういった点で複業を探すと、複業との上手な関わり方が見つかるのではないでしょうか。

――藤田さんがふるさと兼業の活動を通して得られたものがあれば教えてください。

僕は「地域」という、本業と全く異なることを複業でやっているので、いままで出会うことのなかった人脈や考え方などを、新しく得ることができました。地域での考え方もそうですし、プロモーションの仕事もそうですね。新しいことにチャレンジできていること自体も、本業では得られにくいことかもしれません。

――新しいことへのチャレンジというのも、複業ならではのメリットなのかもしれませんね! ふるさと兼業の活動を通して、本業に活かせたことなどはありますか?

それが、僕の場合、本業に活かせることが全くないんですよ(笑)全然違う分野の仕事なので、直接的に「複業でやったこの業務が本業に活かせた!」ということは今のところあまり感じていません。でも、間接的なことであれば、人脈が広がったり、自分に新しいスキルが身についたり…人生全体が楽しくなった気がしています。本業とは直接的に関係ないんですけど、単純に僕の人生が底上げされたといいますか。人生における幸福度は、かなり上がりましたね。

――幸福度が上がったのは、藤田さんが素直に「やりたいこと・興味のあること・好きなこと」を複業とされているからこそなのでしょうね。

「あなたがこれまでやってきたことは、必ず誰かのためになる」複業のハードルは、思ったよりも高くない

今後、副業解禁も進んでいき、個人が複数の企業・組織に関わるようなことも一般的になっていくと思います。そういった中、生活やお金のための仕事も必要ですが、もうひとつの仕事や活動を通して好きなことに携われる未来は必ずやってくると思います。オンラインのコミュニケーションも可能ですし、多拠点生活のサービスも出てきているので、場所に関係なく、やりたいことをやれる世の中になっていくのではないでしょうか。

――そのように、場所や時間、ライフイベントによる制限がなくなってくると、より「好きなこと、やりたいこと」視点で複業を始めやすいのかもしれませんね。

そうなんです。今日、ひとつ絶対にお伝えしたかったのは「複業あるいはパラレルワークは誰でもできるんだよ」ということです。もちろん副業禁止の会社もあると思いますが、プロボノやボランティアの案件などから関わることだってできると思います。複業やパラレルワークを実践されている方って、「すごい人・手の届かない人」というイメージがまだ強いように感じます。 例えば、「これがやりたくて移住しました!」であったり、「これがやりたくて起業しました!」というような記事が多いように。もちろん、そのような方もいらっしゃいますが、必ずしも大きなスケールでないと複業ができないということはありません。

あなたのスキルは、あなたがこれまで仕事でやってきたことは、どんなことであっても必ず誰かのためになるのです。僕も、色々な仕事や部署を経験してきた中で、ひとつのスペシャリストになったわけではありません。しかし、社会人になってから身につけたビジネスマナーはコミュニケーションの上で役に立っています。また、マルチ・ポテンシャライトとして色々な業務に関わった経験は、イベント企画のアイデアや進行方法など、複業で初めて行うことにも知識として活用できています。本業を通して、色んなことに携わって良かったと感じています。

ですので、あなたが今まで学んだことは必ず誰かのためになるし、もしそれが好きなことであれば、それをもっと誰かのために役立ててほしいと思いますね。

――興味はあっても、複業のハードルを高いと感じている方も多いのではないかと思います。気負いせずに好きなことに関わることで、はじめて見えるスキルや才能もあるのかもしれませんね。

本当にそうだと思います。埋もれた才能って、たくさんあると思いますね。

――ありがとうございます。最後に、今後の藤田さんの目標や挑戦したいこと等あれば教えてください。

ふるさと兼業を通して、複業する人を増やしていきたいですし、人と人を繋ぐことによって、地域を盛り上げていきたいと思います。

【ライターあとがき】
藤田さんのインタビューを通し、改めて「あなたが今まで学んだことは必ず誰かのためになる」んだなあと実感しました。自分の好きや興味を無駄と思わずやってみる、才能を埋もれさせずに発揮していく。すると、本業も複業も、プライベートもひっくるめて、人生全体の幸福度が高まっていくのだなと思いました。

取材をした人・チーム
チームランサー
フリーランサーやパラレルワーカーのための チーム支援プラットフォーム「チームランサー」を運営しています。読むチームランサーでは、複業・パラレルワーク実践者の体験談などをご紹介しています。
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