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2019.07.09

好きなことで、生きていく。動物愛護に向き合い続けたNPO法人「KATZOC」代表・Amikaさんの8年

Amika Yamada

NPO法人「KATZOC」代表

中村玲菜

フリースクール代表とライターのパラレルワーカー

皆さんは、動物と共に暮らした経験はあるだろうか。

現在の日本では、犬猫たちは単なるペットではなく、パートナー、家族として迎え入れられるようになってきた。

しかし一方で、環境省が発表した調査によると、2017年には年間で4万頭を超える犬猫が殺処分されたそうだ。

減少傾向にあるとはいえ、未だ高い数値を示しており、動物愛護に対する意識の低さも問題視されている。

今回は、シェルターや譲渡会、猫の不妊手術専門の動物病院など、さまざまな面から保護動物たちを支えるNPO法人「KATZOC(カゾック)」代表・Amikaさんにお話を伺った。

Amikaさん プロフィール
NPO法人「KATZOC」代表。シェルターの運営や保護猫の譲渡会などに取り組んでいる。小学生と高校生の娘さんを育てるシングルマザー。保護犬出身の2匹と、保護猫出身の4匹との9人家族。Twitter(@office_aoringo)Instagram(@office_aoringo)にて犬猫たちの様子や活動の発信もおこなう。

譲渡会、TNR活動、シェルター、動物病院。多岐に渡り活動する理由

NPO法人KATZOCのサイトより。
保護猫たちを支えるため、たくさんの活動に取り組んでいる。

――まずは、現在の活動について聞かせてください。

2018年6月にNPO法人「KATZOC」を立ち上げて、犬猫たちを保護するためのシェルターの運営や、保護した猫たちの譲渡会の開催、TNR活動などに取り組んでいます。

※TNR活動:TrapNeuterReturn。野良猫たちが増えすぎるのを防止するため、安全に野良猫を捕獲し(Trap)、不妊・去勢手術をおこない(Neuter)、元の生活場所に戻す(Return)。

今年(2019年)の2月には猫の不妊手術専門の動物病院も立ち上げました。

まだまだなんですけど、やっと少しずつ予約が安定してきたかな、という感じです。

――ワクチン接種やマイクロチップの挿入などもおこなっているんですよね?

不妊・去勢手術以外にも、猫を保護して譲渡するまでの一連のことはできるようにしたくて、ウイルス検査などもおこなっています。

保護してから、ウイルス検査、ワクチン、風邪がないくらいは見れるようにしたいと思っています。

――たくさんのことに取り組んでいるんですね。

そうですね。

猫たちを保護して譲渡するまでも、病院があるから価格を安くして手術できるとか、全部が相互に作用して、うまいこと回っていくんだろうなと思っています。

――なるほど……。一つの活動に注力するとその分深みは出ますが、連携が必要になりますもんね。

シェルターだけだと、保護することには特化できるんですけど、そもそも保護が必要な動物が出ないようにしないといけないんですよね。

そういう部分では、TNR活動や、野良猫を地域全体で見守る地域猫活動が必要になるんです。

――網羅性があるからこそ、猫たちを根本から支えられるんですね。シェルターはどのようにやられているんですか?

今は宮古島SAVE THE ANIMALSという保護団体と一緒にもやっていて、比較的若くておしゃれな雰囲気だったりして、たぶん皆さんが思い浮べるシェルターとは違ってくると思います。

代表をやっている子が太陽のような子で、けっこう明るくやっていますね。

――そのお話しを伺っただけでも、シェルターに対するイメージがすごく変わった気がします!

シェルターもだけど、活動全体として、ポジティブな雰囲気でやるのを意識しています。

中には亡くなった子もいるし、泣く時もあるんですけどね。

たまに、そういうことを発信することもありますが、極力ポジティブな感じにしています。

NPO法人KAZTOCのInstagramページより。
保護猫たちの様子や活動風景、譲渡会情報などを発信している。かわいい。

――Instagramの投稿を拝見した時、ただただ猫たちとの暮らしが幸せそうだなあと感じました。保護活動と写真は相性が良さそうですよね。

Instagramの投稿から里親さんが見つかるケースもあるんです。

普段の譲渡会などに比べると若い世代の方が来てくれることもあって、その人が保護猫のことを発信してくれたら、その年代に広がっていく流れが自然とできるじゃないですか。

「猫といえば保護猫だよね」みたいな価値観が浸透してくれると良いなぁと思っています。

好きなことを、仕事にしたい。

Amikaさんご提供。お話を伺う中で、Amikaさんの猫たちへの愛情がひしひしと伝わってきた。

――すごい!確かに、保護猫たちの普段の様子が分かると、愛着も湧くし、応援したくなりますね。活動は順調ですか?

KATZOCを立ち上げてからちょうど一年が経って、ようやく形ができあがってきたところですね。

シェルターの常駐スタッフさんや、クリニックの獣医さんなど、人件費をお支払いして人を雇えてはいるんですけど、正直自分自身の生活まではまだまだで。

まだ団体も新しいし、どんな活動をしていくか模索中です。

――自分の暮らしも成り立たせないといけなくて、大変そうですね……。

自分でも「なんで生きてけてるのかな」と思います(笑)

お金の面では際どいけど、好きなことをできているので、充実感は得られています。

――LOOKMEのプロフィールにも、「シングルマザーでも好きなことを仕事にする」と書いていらっしゃいましたよね。

したくないことをして、仕事嫌だな、早く終わらないかなって思いながら働く人生って、「なんで生きてるん」ってなるじゃないですか。

人生一度きりなのに、生活するため、お金を稼ぐためだけに我慢して生きるのって、それでいいのかなって思うんですよ。

生活のことがあるから踏み出せないって人も多いけど、ポンと世界から踏み出すと、意外とできるもんで。

意外と生きていけるんですよね。

――その生き方、選び方はすごいです。

シングルマザーとは言っても近くに実家がありますし、私はまだ恵まれている環境なんだと思います。

甘ちゃんなこと言ってるのかもしれないけど、仕事って人生の大部分を占めるじゃないですか。

だから、できるだけ楽しくできたらって思いますけどね。

娘さんの「猫を飼いたい」が始まり

Amikaさんご提供。一緒に暮らす猫ちゃんとのツーショット。

――Amikaさんが動物福祉や保護活動に関わり始めたのは、いつ頃なのでしょうか。

8年前からです。

娘が「猫がほしい」と言い出して、猫の里親会を探したところからですね。

ペットショップはそもそも一回も考えなかったです。動物福祉とか関係なく、何十万も出して動物を買うのが信じられなかったんですよね。

だから最初は、「猫を安くもらえる」くらいの気持ちだったんです。

そこで、今飼っている2匹の兄弟を譲渡してもらったんですけど、「この子たちは殺処分されるセンターからレスキューしてきたんです」と聞いて、ああそうなんやと。
そういうレスキューされた子、本当だったら殺されていたかもしれない子がうちに来てくれたんだな。この子たちは運が良いから一緒に暮らしていたら私にも運が回ってくるかな、とか思ってました。

――すてきな出会いですね。その後はどうされたんですか?

ネットでいろいろと調べて、動物の問題が出てきたり、たくさんのボランティアさんが存在したりすることを知って、「私には何ができるのかな」と考え始めました。

それで、お世話になった里親会を主催する団体に連絡して、子猫の預かりボランティアをしてほしいと言われたんです。

――少しずつ広がっていったんですね。どのようなボランティア活動だったんですか?

子猫たちを、里親さんが見つかるまで預かるボランティアです。

最初に4匹の兄弟を預かって、一ヶ月くらいで新しいところに行ったのかな。

別れがつらくてわんわん泣いて、「こんなつらいの、できないです」って言ったら、団体のベテランさんに「最初はみんなそう、一回目だけ」って言われて。

二回目はほんまにけろっとしてて、「元気でなー!」と笑顔で見送っています。

AmikaさんのInstagramページより。
Amikaさんと共に暮らす犬猫たちの日常は、見ているだけで癒される。

――Amikaさん自身、動物愛護には興味を持っていらしたんですか?

もともとは特に興味は持っていなくて、猫は家にいるけど、好きな自覚もなかったし、犬とか虫のほうが好きで。爬虫類とか蛙とかも好きだし。

今はがっつり活動しているんですけど、「やるぞ!」ってどこかで決意したわけじゃないんです。

たまたま猫が身近にいて、様々な課題があったから関わっているというような。

ズブズブズブズブと、ここまで来ました。

――気が付いたらここまで、という感覚なんですね。

私ぐらいの者がここまで来れるってことは、業界的に成熟しきっていないということかなと。

民間企業だと、いろんな業界でいろんな人が関わって、お互いに切磋琢磨して、業界改革とかあると思うんですけど、この業界はそういうのがなくて。

ズルズル、昔のまま来ているんじゃないのかなってのはずっと感じています。

自分にしかできないことを。動き続けた8年

NPO法人KATZOCご提供。“犬と猫に優しい町は、きっと高齢者の方や子供にも優しいはずです。”のメッセージと共に。

――その後の活動について、お話しを聞かせてください。

他の人と同じことをやっても意味がないと思って、自分なりにいろいろとやってみることにしました。

当時は30歳くらいだったんですが、同世代が少なくて。だから、もっと若い人に興味を持ってもらうにはどうアピールしたらいいんだろう、と考えていましたね。

キュレーションサイトが流行っていたので、猫系の記事やかわいい雑貨をキュレーションするサイトを細々と運営していました。サイトもおしゃれな感じにして、なるべく若い層にアピールできるよう工夫しました。

それから、家の周りの猫ちゃんの手術とかやりながら、勉強もして、根本的な問題解決をするにはどうしたらいいんだろうと考えるようになりました。

――具体的に、どんな課題感を覚えたのでしょうか。

団体さんとか、民間の人ってもうめちゃくちゃ頑張りきっているんです。時間もお金も犬猫たちのために注いでいる。

でも、徐々に改善されているとはいえ、いろいろな壁にぶつかるんですよね。

地域で野良猫を増やさないようにしようとしても、自治体や行政に。動物虐待とか悪い業者を止めようとしても法律にぶつかる。

なんで未だにこんなに殺処分があるんだろう、虐待も減らないんだろうと考えて、まずはこの仕組みから変えていかないといけないんだなと決意しました。

――行政や法律の影響は大きいですよね。

本当に。

民間のボランティア団体が「猫と仲良くしましょう」と言ってもあまり浸透しないんです。

でも、行政の力ってすごくて、行政が「こうしていくんだよ」と言うと、多くの人が聞き入れてくれます。

――どんな活動をされたんですか?

3年間くらいは、行政などに対してアプローチしていました。「犬猫のこういう問題があるから考えてほしい」と陳述書を持っていったり、政治・行政と動物の問題に興味のある人と一緒に勉強会に行ったり。

いろいろ動くうち、段々と「山田さん、頑張ってるな」みたいに、業界の中で知られてきて。情報提供や相談を受けたり、集まりにお呼ばれしたり、人脈も広がっていきました。

若い人も巻き込みたい。サイトに込めた想い

ねことわたしスペイクリニックKOBEのサイトより。
「病院」のイメージとは違う爽やかな雰囲気

――クリニックのサイトを拝見した時、すごくきれいで、明るいなって思ったんです。先ほどもおっしゃっていましたが、やはり若い世代へのアピールを意識されているんですか?

めちゃくちゃ意識してます。

1年間、譲渡会を開催して、他の譲渡会に参加させていただくこともあったんですけど、けっこう人が決まっちゃってる感じがしたんですよね。同じ人がぐるぐると回っているような。

新規で参加してくださる方もたくさんいるんだけど、なんか違うなという印象がありました。

――今までとは違う層に対して働きかけるのは難しいですよね。どんなことから始められたのでしょう。

グラフィックデザインの経験があったので、まずはデザイン面から、「どんなデザインだったら、動物愛護の問題に関心のな人でも親しみを持ってもらえるんだろう」と考えました。

怖い、難しい、見たくないものではなくて、ポジティブに、楽しみながら課題解決に参加してもらうほうが絶対に良いと思うんです。

まだまだ難しい方向に行きがちなので、どうしたらいいのかずっと考えてますね。

――やはり、難しそうに見られがちなテーマなのでしょうか。

動物愛護とかって敬遠されがちなんです。

エモーショナルなイメージが強すぎて、引いちゃう人が多いのも分かりますし。

すっごいお世話されて可愛がられている犬とか猫の動画を見ると、自分の子も大切にしたいなって思いませんか?

「こんなかわいそうな子がいるんです!」とか、「こんな大変なんです!」とか、確かにそうなんですけど、そういうのは一旦置いて。

優しさや愛って伝わるものだから、楽しく犬と過ごしているとか、保護活動も楽しくやっているってメッセージを発信したいですね。

――実は私自身、里親会や一時預かり、保護犬の引き取りについて調べたことがあったんです。でも、どうしても難しいイメージがあって、ハードルが高いなと感じてしまいました。

それは、本当に課題として感じています。

もったいないですよね。

里親会で保護動物をって考えていただいたのに引き返されるのは、わたしたちにとっても残念なことです。

なんとかしないとな、と常々考えています。

――実際、保護犬や保護猫たちの譲渡には高いハードルがあるものなんですか?

例えば一人暮らしの方とか、男性の方とか、ご高齢の方とかは、面談するまでもなくアウトってことも少なくないです。「譲渡はハードルが高い」というイメージも強いですね。

――保護犬や保護猫は一度つらい目に遭っている子たちだから、慎重にもなりますよね。

男性の一人暮らしでしっかりした人もたくさんいるんだけど、保護団体もちゃんとした人に渡したいという想いがあるから、どうしてもリスクを取れない。

「このままじゃダメだよね」ってどこかで分かっているけれど、それと同時に「何かあったらどうしよう」という気持ちもあって、せめぎ合っているような状況です。

――より多くの方に関わってもらいたいけど、命の責任もあるから、難しいですよね……。

でも、例えばご高齢の方に対してお渡しするのは難しくても、「永久預かり」という形でお願いしている団体もあります。

犬猫たちの所属を団体に置いたまま、お世話をお願いするんです。入院など、何かあれば保護動物は団体が再び引き取る。

そうすれば、ご高齢の方も気兼ねなく動物と一緒に暮らせるし、それが生きがいにもなるんですよね。

――暮らしが落ち着いた方と動物は、相性が良さそうですよね。

そうなんですよね。

うちでもそういう取り組みをしたいね、という話はしています。

見守りもできるんですよね。

月に一度、「猫ちゃんどうしてますか」と言いながら、その方へも「お元気にしてますか」とお声掛けできますし。

どうか野良猫を見守って。読者のあなたに伝えたいこと

Amikaさんご提供。野良猫たちの生活を静かに見守ってほしいと言う。)

――今回の記事を読んでいる皆さんにお伝えしたいことがあれば、お願いします。

いま、猫ブームで猫好きな人が増えて、それは本当に嬉しいことなんですけど、野良猫の生活は決して楽ではないってことを皆さんに知っておいていただきたいです。

特に都市部の野良猫は、子猫がいたら可愛いなと思う人も多いと思いますが、過酷な生活を強いられているんです。

飢えも乾きもある。交通事故や感染症のリスクもある。棒で叩かれたり、水をかけられたり、心無い人から虐待されることもあります。

そういう中で、どうにか餌にありつきながら、生きているんです。

しんどい思いをしているから、見かけたらあたたかく見守ってほしいなと思います。

――つらい環境の中で生きているんですね……。

もちろん、野良猫が増えることで被害が出てしまうのも理解できます。ゴミを漁られたり、糞尿被害でお庭の花が枯れちゃったり。私も経験しているから、「うわ」って思う気持ちも分かるんです。

でも、お庭に入れなくする工夫もあるし、増えすぎを防止するために地域猫活動やTNR活動もあります。

「そういうものがあるんだな」「頑張ってる人がいるんだな」と頭の片隅に置いておいていただけると、みんな頑張るので。あたたかく、見守っていただきたいです。


――本当に、たくさんの方が頑張ってくれていますよね。

実は、保護猫の活動に参加している人は、全員が猫のことが好きで加わっているわけではありません。

街をきれいに保ちたいとか、街のことを考えて動いている方が圧倒的に多いんですよ。

虐待とか、貧困とか、働く女性の問題とか、いろいろな社会課題に興味のある方もすごく多くて。たくさんある社会課題の中で、今は猫の課題にコミットしている、という方もたくさんいます。

猫のことばっかり考えている人じゃない、普通の人もいるんだよってことを知ってもらいたいですね。

広く浅く、いろんな人が社会課題にコミットできる社会に

NPO法人KATZOCご提供。“純粋に新しい命の誕生を喜べるような”社会にしたいと語る。

――今後の展望などあれば教えてください。

まず事業的な面で言うと、クリニックの経営を安定させることと、KATZOCとしてシェルターの支援を続けていくことですね。

資金的な課題をクリアすることが第一なので、活動を頑張るのはもちろん、発信も、組織として作り上げていきたいなと思っています。

そのために、皆さんが「支援したい」と思うような団体にしていかないといけないですね。

――Amikaさんのお話しを伺っていると、業界全体の先を見据えているんだなと感じます。

動物保護の業界は、いま高齢化問題が顕著なんです。若い人は自分の生活に必死で、動物のことが好きでも、そこまで余裕がないんですよね。

でも、例えばその活動で暮らしが成り立つのであれば、犬猫たちとのことを頑張りながら、自分のことも頑張りながら、楽しくやりがいを持って動けるのではなかなと思うんです。

動物関係はその「暮らしが成り立つ」ようにするのが難しいので、システムから作っていけないかなと考えているところです。

――KATZOCなどの活動を通して、「将来こういう社会になっらいいな」という想いはありますか?

もっと広く浅く、いろんな人が何かの社会課題にコミットできるような雰囲気が作られてほしいなと思っています。

動物愛護に限らず、働く女性の問題とか、虐待とか、この社会にはいろいろな課題があります。

私自身、いま三つのNPO法人に毎月1000円ずつの寄付をしているんですけど、3000円って知らない間に使っちゃってる金額なんですよね。

高校生支援と、子どもの居場所作りと、東南アジアの貧困家庭の女の子が売られてしまうのを止めるのと。

毎月1000円支払うだけで、活動に参加している感があるんです。

応援したい団体さんに毎月数千円でも寄付してみる人が増えると、それだけそれぞれの団体さんが潤うし、活性化して、救われる人、救われる動物も増えます。働く人も安定します。

寄付する人も、良いことをしていると感じられると思いますし。

NPOとか頑張ってるのって、行政や政治ではコミットしにくい、かゆいところに手が届く面もあると思うんですよね。

社会貢献活動はなかなかお金にならないけど、ボランティアさんの力に頼りすぎないようにしないとな、と感じています。

KAZTOC kioskのドネーションページ。1,000~10,000円の5つから、自分に合ったものを選べる。

――社会課題って、「誰かがやってくれる」と思いがちなんですよね。

犬猫も、保護団体が活動できなくなると、野良猫を支えることもできなくなって、地域全体として野良猫が増えるし、その分ゴミ被害なども拡大しえしまう。

一見、当事者でないようでも、実際には関わっているんです。

――環境を保つ、自分たちの生活を良く保つことにも繋がるんですね。寄付は利他的な気持ちで参加する人も多いでしょうけど、「月1000円、街をきれいにするために」くらいの気持ちで始めてみるのも良さそうです。

その通りです。

1000円で、引きこもりの子どもを助けてると感じられるってすごくないですか?

売られてしまう女の子のために私は何かしてる、すごいことしてるって思えるんです。

――KATZOCさんの活動を知って力になりたいと思った人は、どうすればいいですか?

一番簡単なのは、寄付をしてもらうことです。

それが直近の課題だし、参加しやすいと思います。

私自身、1000円寄付を知ってからぐっと寄付へのハードルが下がりました。

寄付をもっと定着させたいな、とも感じています。

――実際に足を運んで掃除をしたり譲渡会の運営をしたりする人も重要だし必要。でもそこをゴールにしちゃうとハードルが高いから、まずは自分のできることから始めたいです。

Amikaさんご提供。
Tシャツや猫用ベッドなどのグッズ販売もおこない、写真中のお皿やカップもその一部。

他にも、「デザイン寄付」というものもあります。

アーティストの方がデザインを無償で提供してくださって、グッズ販売をしてその収益を活動に充てているんです。

命に関わることだからしんどいことももちろんあるけれども、楽しく、前向きにやって、若い世代が参加できる業界にしないといけません。

私が若手と言われちゃうので、もっと若い人が参画できるようにして、ブラッシュアップしていかないとなと思っています。

――良い取り組みですよね。

「やってあげてる」「してください」じゃなくて、お願いというよりも、皆さんに聞きたいです。どうすればもっと活動を広められるのか。

全然関係のない畑違いの人に話を聞いてみるのも得るものがあるのかなと思いますね。

KATZOCのサポート参加のページを見ていただくと分かりやすいのですが、経理や事務処理、グラフィックデザイン、カメラマンなどなど、たくさんの参加方法があるんです。

犬猫に関係のない職業の人にも気軽に参加してもらいたいですね。

違う職業だからこそ分かる、「もっとこうしたほうがいいよ」を取り入れていきたいです。

◆NPO法人KATZOCの活動に共感し、応援したいと感じた方へ

現在NPO法人KATZOCでは、活動をサポートしてくださる方を探しています。継続的な支援のほか、デザイン寄付や譲渡会の手伝いなど、ぜひご自身のライフスタイルに合った形でご協力いただけますと幸いです。

活動を応援したい方はこちら(正会員・賛助会員募集ページ)
活動に参加したい方はこちら(サポート参加ページ)

Amikaさんご提供。猫ちゃんと一緒にすてきな笑顔をいただきました。

NPO法人KATZOC
大阪(関西)を拠点に、譲渡会イベントの主催や猫の不妊手術専門のスペイクリニックの運営などに取り組む。沖縄県宮古島では、犬猫シェルターの運営も。“犬と猫をかすがいに、人と人がつながりあう優しい社会をめざす”がミッション。

サイトはこちら
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